スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

10/8 『世界の99%を貧困にする経済』


世界の99%を貧困にする経済世界の99%を貧困にする経済
(2012/07/21)
ジョセフ・E・スティグリッツ

商品詳細を見る


こんばんは!島田です。
私が今回紹介するのは『世界の99%を貧困にする経済』という本です。
アメリカのフォール街でのデモなど格差社会は最近のとても大きな問題であり、興味もあったのでこの本を読んでみました。
ちなみに、この本の著者は2001年のノーベル経済学賞受賞者です。

この本にはアメリカの不平等の拡大と是正について書かれた本です。
10年前に黒字だったアメリカの財政も今では赤字に転落しています。
アメリカの格差の拡大の過程やメカニズムについて書かれたあとに著者の考えれる是正策が書かれています。
まず格差の拡大の原因については、
●不平等社会が拡大している主な理由は、経済界エリート(富裕層)が政治に圧力をかけ、政治が『最上層が残りすべてを搾取できる仕組みを構築した』ためである。
と書かれています。アメリカでもこんな日本的なことがあるのかと驚きました。
またこの結果、『米国の中流階層では、2008年~2010年の間に、富の約40%が消失した(これは平均的な米国人の20年分の貯蓄)。2010年に景気が反転したときに、国民所得の増加分の93%は、所得上位1%の人々の懐にころがりこんだ』とのことです。

そしてその是正策の主な内容としては、
●経済改革の7つの基本方針【金融部門の抑制、競争法と取り締まり強化、企業統治の改善など】
●税制改革【所得税と法人税の累進性を高める、実効性の高い相続税制の導入】
●富裕層以外への支援【教育へのアクセス権向上、社会保護制度の強化など】
●グローバル化の緩和
●政治改革方針
などがあげられています。

どうすれば不公平の拡大を防ぐことができるか、主にアメリカのことが書かれていますが日本についてもあてはまる事が多くあり、とても勉強になる本です。
また、『アメリカンドリーム』という言葉もあり、私のなかでアメリカは民族や親の所得など関係なくチャンスが与えられる社会なんだと思っていました。しかし、この本の中では先進工業国の中で最も高い水準の不平等を抱え込んでいるのはアメリカであり、現在アメリカ人の人生展望は親の学歴と所得に依存しており、その度合いはどの先進国よりも高いと書かれており、私はこれを知ってとても驚きました。
ゼミの中では、アメリカは日本とかけ離れているイメージで話すことも多いと思いますが、実際はアメリカも同じような問題を抱えているのだと思います。ただ、アメリカ人は格差社会についてもきちんと認識をしており、そして格差を是正するために政治にも高い関心を寄せています。
以前に『新自由主義の復権』で小さな政府や大きな政府について議論しましたが、著者の主張は『市場の失敗を政府が正さなければならない』という事なので、読んでいてとても勉強になりました。

少し分厚いので時間があるときにぜひ読んでみてください。
少し難しくてよむのが大変なので、
星は・・・★★★★☆

次はかっさや!!


コメントの投稿

非公開コメント

リレーの順番
金岡→飯田→和田→冨樫→小林→島田→加藤→砂岡→小川→井上→柴崎→アレックス→美田→山本→古屋→戸田→片上→山中→…
カウンター
プロフィール

小門ゼミブックリレー

Author:小門ゼミブックリレー
学生団体Small Gatesは法政大学キャリアデザイン学部小門ゼミ生の有志で経営しています。
http://sg09.blog66.fc2.com/


【法政大学キャリアデザイン学部小門ゼミ】
普段キャリアデザイン学を軸に経営・経済・文化・教育を学んでいます。
「entrepreneurship」・「citizenship」を合言葉に
熱く濃く明るく青く、double majorを目指し日々学習してます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。